電験3種を勉強するにあたって、参考書は必携ですよね。独学の方はなおさら、通信講座で受講する方でも参考書は持っていたいところです。でもどこの参考書が一番いいのか迷っちゃいますよね。
自分は当時オーム社、電気書院は使ってましたけど、今は他にもいっぱいあります。あまりにも有りすぎて、どれが一番自分に合う参考書になるのか、自分の経験を織り交ぜながら紹介しますね。
電験3種の参考書を本屋で立ち読み
今でこそ、ネット上で立ち読みできる時代になりましたが、20代の当時は当然そんなものは存在しないので、もっぱら本屋さんにいかないと立ち読みもできません。その時にある種の専門書なので、田舎の本屋さんではやはり品揃えが悪く、電験3種の参考書でいうと業界では有名なオーム社、電気書院が殆どでしたね。他にもあったと思いますが、記憶に残ってません。
で、やはりというべきか、オーム社、電気書院の参考書の立ち読みをしていたのですが、その当時は6科目受験でしたので科目ごとに参考書があり、電気数学関係が別冊になっていました。平成7年以降は4科目に変更になっていますので科目ごとの参考書と電気数学が別冊になっているのだと思います。
参考書の立ち読みで判るのは、その当時の判断は読みやすく、絵が多く、少しマンガが入っている参考書に目がいき、数字や文字だらけの参考書はやはり避けていたように思います。
電気の世界は、人間の目には見えない世界ですから、想像力を働かせながら視覚的に感じ取るほうがいいと自分を納得させ、一番絵の多かった、オーム社の「よくわかるシリーズ」を購入しました。これはこれで読みやすいのですが、いくら絵が多いと言えど、目次を見ただけで、難しい電気用語のオンパレードに頭がクラクラしたものでした。
でも、このわけの分からない用語に非常に興味を持つことになりました。この感覚わかります?
多分これが理解できたら、自分ってすごい人だと思われたかったんでしょうね。それに特に理論の参考書の電気や数学が結構かっこよく感じたのです。
なんとなく参考書を持っているだけで、そのときは電験3種を取ったような気分になるんですね。そうなんです、ほとんど購入してから理論の何十ページか開いて読んだだけで、手垢のつかない参考書となり、ホコリをかぶることになったのです。
では、どんな参考書が自分に合う参考書なのか
答えを言えば、個々人によってどんな参考書でも、それを使って合格したらその人にとって一番合った参考書ということになるでしょう。
これでは見もふたも無いのですが、自分のように簡単そうで絵がいっぱいある参考書だって、最後まで使って勉強すれば道は開けるのです。実は、合格するまで電気書院の参考書や完全マスターシリーズも購入したのですが、最終的に全て手垢で黒くなるまで使ったのは最初にホコリをかぶっていた「よくわかるシリーズ」だったのです。
結局自分の場合、いろんな参考書を使って右往左往しながら最終的に最初に使っていた参考書に戻ってきたのです。これは正解・不正解はないと思うのです。
もっと言えば通信教育でもセミナーや模擬試験でも同じように言えますが、そのひとつひとつに何回も頭に刷り込ませることができたやり方がその人にとって、一番合う参考書なのだと思うのです。
おすすめ電験3種参考書
それでも参考書はどいうものがあって、どれくらいのレベルなら合格できるのか、まとめたものが知りたいたいですよね。
順不同ですが
・オーム社 電験3種やさしく学ぶシリーズ
理論:ここから入ると理解しやすい。ただし、本格的に問題をこなそうとするとやや難ありかも。>>電験三種 やさしく学ぶ理論 (LICENCE BOOKS)
電力:絵も多く初学者なら、勉強するならいいかも。
>>電験三種 やさしく学ぶ 電力 (LICENCE BOOKS)
機械:やはり初学者向けでいいかもしれませんね。
>>電験三種 やさしく学ぶ機械 (LICENCE BOOKS)
法規:可も不可もないかな。
>>電験三種 やさしく学ぶ 法規 (LICENCE BOOKS)
電験3種の勉強を始めるならこのシリーズはいいと思います。
・オーム社 電験3種よくわかるシリーズ
理論:このレベルのテキストで、勉強の仕方もあるが合格レベルが見えてくるような気がします。
電力:他社と比較しても大きい変わりはないように思います。
機械:同じオーム社のやさしく学ぶシリーズと大きくは変わらないかな。でもボリュームはありますね。
>>電験三種 よくわかる機械 (なるほどナットク!)
法規:他社とも大きい違いはないでしょう。
・電気書院 電験3種ニューこれだけシリーズ
実はこれがいちばんのオススメ参考書・テキストです。この参考書を使って自分の場合合格したわけではないのですけれど。
しかし、前提として1種または2種の電気工事士を取得されている方にはうってつけだと思います。
理論:オーム社より分かりやすい。やさしい問題からバイパス解説、チャレンジ問題と章ごとに進みますので無理がないと思います。
電力:同じくやさしい問題からバイパス解説、チャレンジ問題と流れるのですが、問題慣れする意味でも好印象です。
機械:ボリュームはあるが、等価回路図とか数式とか黒板に書いてあるように工夫してあるので、非常に見やすいと思います。
>>これだけ機械 改訂新版 (電験第3種ニューこれだけシリーズ 3)
法規:これは他社ともほとんど変わりませんね。
>>これだけ法規 改訂2版 (電験第3種ニューこれだけシリーズ)
・ナツメ社 ひとりで学べる電験三種ポイント攻略
理論から法律まで、これ1冊で学べますが、サラーっと全科目で電験3種ってどんな感じかを知るぐらいならいいかもしれません。
>>最短合格!ひとりで学べる電験三種ポイント攻略テキスト&問題集
・ユーキャン 電験三種テキスト&重要過去問
これも1冊で理論から法律まで学べますけど、逆にこの1冊を見てしまうと電験3種ってこんなに勉強しなければならないのかと重そうな本に見えますね。
ただし、重要過去問入っており、結構丁寧。しかし、過去問は別冊でやったほうがいいと自分は思っています。
>>U-CANの電験三種 テキスト&重要過去問 (U-CANの電験三種 速習レッスン)
・弘文社 電験3種 受験対策
自己ブランディングが確立された、坂林先生著です。電験3種テキストや受験対策、問題を全体を見渡すならかなりの良書と思います。長年の指導実績や著書がありますので、評判いいですよね。
もしかしたら、1冊シリーズではこれが一番かも。
>>プロが教える 電験3種 受験対策 (国家・資格シリーズ 19)
・オーム社 完全マスター電験3種受験テキストシリーズ
さて、老舗のオーム社でも昔から有名なこのシリーズ。
理論:本腰入れて勉強するならこれかな。上位の電験2種を視野にいれるなら、これでしょう。しかしさすがに内容が堅い。でもこの参考書に本気にぶつかってやった受験者は合格は近いと思いますね。
>>完全マスター電験三種受験テキスト 理論(改訂2版)
電力:この科目に関しては、他社とあまり変わらないような気がします。
>>完全マスター電験三種受験テキスト 電力(改訂2版) (LICENCE BOOKS)
機械:初学者がこれから始めたら、多分本にホコリかぶりそう。
>>完全マスター電験三種受験テキスト 機械 (改訂2版)
法規:他社と変わりませんね。
・TAC出版社 電験3種超速マスター
1冊シリーズ。とても読み易い。電験3種全体の科目を超速で全体見渡すならいいかも。
ただし、これだけでは本番の試験は臨めないでしょう。
・オーム社 絵とき電験3種入門テキスト
マンガがあって、入りやすく勉強しやすいと思いきや、本編が始まると、なかなかレベルが高い。あなどれませんよ。
この1冊をを本気で勉強して、過去問題集をしっかりやれば合格は望めるかもしれません。
ただし、このテキストで疑問がわいたときは、他のやさしいテキストが必要かもしれませんね。
まとめ
こうやって、いろいろな参考書を見て感じる事は、電力と法規に関して、どこの出版社もそう大きく変わらないと思います。
たまたまシリーズで購入したら、同じシリーズでやはり購入したほうがいいですよね。
では、何をみて判断するかは、理論と機械の参考書・テキストで判断するほうが賢明です。自分のレベルに合ったものを購入するのが一番いいですね。
最後に、出版社はやはり長年の実績で改版して、ユーザーさんや著者の意見等を取り入れながらレベルアップしている老舗が間違いないのではないでしょうか。と言うことは、オーム社と電気書院に絞られます。
とは言うものの、最初に話したとおり、自分に合うテキストはひとそれぞれですから、参考程度で見てください。
結構立ち読みで、
直感的に決めてもいいですよ!最後はそれに手垢がつくまでやれば必ず道は開けます!