もの申す、電気主任技術者に選任されてから本当に思う事とは 

もの申す、電気主任技術者に選任されてから本当に思う事とは 

電気主任技術者の立場になってからの所感を今回書き記します。昨今の電気主任技術者の存在が希薄になっているような気がして、つまり会社員ですとその資格を本当に都合のいいように、安い給料で重い責任だけを負わせてるだけにしか思えない感じがしてます。これから電気主任技術者を目指そうとしている人たちに少しでも希望が持てるようにしたいと思っています。

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電気主任技術者になって思うこと

平成8年より正式に電気主任技術者として選任をうけてから、会社を変わったとはいえ、はや20年以上経ちました。本当に早いものです。

その間、地位としては主任でした。その後はそのまま平行線で上にも上がらず、下にも下がらずで上に上がれる気配はもう無かったような感じでした。

もちろんメーカー勤務ですから、花形の職場は設計開発・製造部門が一番でしたので、いわゆる縁の下の力持ち的存在をずっと続けてきたわけです。

会社員では年収なんかタカがしれてますし、独立して個人事業は簡単なようで簡単ではないですし、いくら年収が会社員よりあるとしても経費がいろいろ掛かります。

両方味わってきてますので、どちらがいいとは一概には言えません。

会社員としての実務経験が長いので、会社に絡んだ話が多くなりますがご容赦を。

電気主任技術者として選任されてから一番自分が思うことは、会社員は、エキスパートというより、ゼネラリストを求めたりしますよね。たとえば若いうちから管理職コースで鍛え上げられるパターン多いのではと推測します。

自分は管理職ではなく、エキスパートを目指していたので管理職コースには、とんと興味がありませでした。しかし、本当にエキスパートを目指そうとするなら、相当な技術力をもっているとか、大学の工学部卒特許でも取れるくらいの実力をもっているとかでないと、なかなかエキスパート、専門職につくことはできませんね。

もっと言えば電気主任技術者より上の技術士(電気)の資格を取るくらいでないと。技術士はその道の専門家で特許を持っていてコンサルタントができるくらいの人ですね。

でも、自分はこだわり続けたのです。まずはどうしてもエンジニア、技術者と呼ばれたい一心で電験3種を取得したのです。

このギャップはそのまま埋められず、自分もいい年齢にきてしまい定年も間近になってしまいましたけどね。

今はたんたんと業務をこなし、電気主任技術者としての仕事は殆ど責務を負っているだけで、メインの仕事では無くなりました。普段は管球交換かちょっとした電気配線をやる身です。

正直、責任だけ負ってやることは大したことをやっていないのが電気主任技術者の現状ではないかと思います。もちろんもっと専門的に仕事をこなしているかたもいるでしょうし、電力会社の一部・保安協会などは専業ですからまさに電気主任技術者の業務をしているわけです。

定年間近になると、体力的な衰えもあり、電柱など危険な場所へはまず無理でしょうし、自分も登れません。(恥ずかしながら、高所恐怖症でもあります)(^^;

電気主任技術者の存在価値は

しかし、電気主任技術者としての仕事はこれからもなくなりません。こんなに使い勝手のいいエネルギーは、電気以外考えられません。ですので、このエネルギーを上手に
使って安全で経済にも大きい影響を及ぼす大事なエネルギーですので、使い方を熟知しているエキスパートは必要なのです。

現代の特に若い方は、あまり強電に興味はなく、ほとんどIT系が多いのでしょうけど、本当のエキスパートは強電も弱電の知識もこれからも必要とされます。

そして、責任の重い仕事について、肌で感じることも大事なのです。たとえIT系の仕事でも、人の命に直結している場合が増えてきてますので、その意味では弱電も強電も
変わりありませんね。

自分もそうですが、若年層の方がなんとなく少ない感じがして、将来がちょっと心配になります。年金もらって、健康のために小遣い程度でやっている人は、それはそれでいいのですが、やはり若い方がいないと、日本の超高齢化社会に比例して電気主任技術者も少なくなるような気がします。

やはり試験も明治時代からあるアカデミックな資格ですので、おいそれと簡単な試験になることは考えられませんが、少々実務とかけ離れすぎの試験のように感じてはいます。

長年電気主任技術者をやっている人は、知識と実務のポテンシャルは高い人が多いんです実は。本当は保安規程の中に、「保安教育」とういう大事な仕事があるのですが、選任
箇所で殆どの場合、たいしたことはやっていないのが実情ではないでしょうか。やらなければいけませんので、記録だけは残してはあるでしょうけど。

保安教育の時はもっと先生扱いをしてやって、この時は目立つように会社でも工夫したらどうでしょう。一部の会社や工場では、電気主任技術者の腕章をまいてこの人はこういう人なんだくらいに全事業所に義務付けさせるとか。電気主任技術者自体に自覚をもっと持ってもらう。

なんでこんなことをいうのか。あまりにも目立たなさすぎの存在で、責任だけは重く給料はそんなに上がらない。

これでは、責任ある電気主任技術者になりたくなる人が減ってしまい、大きく言えば日本の経済の損失になることに間違いないと思っています。

別にエラそうにしたいとかではなく、電気主任技術者に誇りを持って仕事をしてもらいたいのです。

地位をとるのか、名誉をとるのか、両方か

電気主任技術者を取得して、その業務に固執せず管理職コースにのりエラくなるのもアリですが、自分の知っている限りとっても少ないですね。特に電気管理技術者のかたは昔会社員で、退職して独立している人がほとんどなので、会社の役員まで務めるような方はほとんどいないでしょうね。

名誉といっても、そんなに名誉が高いかといえば、技術系の人でない限り、何それ?で終わるでしょう。ある施設で電気に詳しい人がいるねえぐらいにしか思われませんので、
なんか悔しいですけど、これが現実でしょう。そう、名誉はそれほど無いのです。

ですので、両方あれば最高なのですが、これが滅多にお目にかかったことはありませんね。

やはり技術者ですので、目立たない方がこの仕事の性に合っているのかと思ったりしますが、本当に電気や機械が元で、明らかに技術者の目で見たとき危険な状態の時は、お客様に対し、お金の問題はありますけれど、即改修しなければ人命や財産を脅かすことを本気で伝えなければなりません。

この時は本気モードで進言しないと後悔してからでは遅いのです。そしてこの時技術者が一番取らなければならない行動は、「改修要望書」を正式に書面に残して相手の印をもらっておくことが非常に重要なのです。後で言った言わないの論議にならないように証拠を残しておくのです。

まとめ

結論は、なぜこんなに重い仕事なのかは人命や財産・経済への影響が多大であるが故に、アカデミックな資格として国が認めた人間を電気主任技術者に選任するのです。

地位とか名誉とかではないのですね。電気主任技術者が誇りをもって仕事にあたれるように、年齢を重ねた人たちも私利私欲や既得権益ばかり追求しないで、本当の電気主任技術者が育つようにひと肌脱ぎませんか。

自分たちの世代で終わりではないのです。これからもこの有効なエネルギーを使っていくために、自分も今まで以上にこのブログを通して知恵を絞って行動をしていきます!

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