電験3種就職・転職先は?実は簡単ではない転職の事情

電験3種就職・転職先は?実は簡単ではない転職の事情

電験3種を取得して、さて就職先はどういうところがあるのか。資格や経験を生かして就職先を決めていきたいですよね。この電験3種の資格は比較的就職・転職しやすい資格といえます。電気を使わない施設はほぼ皆無ですので、高圧受電をしているところには必ず必要となる資格です。自分の経験を踏まえて紹介したいと思います。

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電験3種取得者の就職・転職先はどんなところがあるの

・一般財団法人の電気保安協会やその他の保安協会

以前は、一般財団法人の電気保安協会は、一般とはつかない公益法人で、この電気主任技術者の業務を独占していた法人でしたが、どこの企業がやってもある一定の条件を満たせば参入できるように今ではなりましたね。最初から、保安協会に入って仕事をする人もいますが、かなりの割合で転職して入る人も多いのではないかと思います。

そして、その他の保安協会も参入できるになったのはいいのですが、どうやら年金をもらっている年寄りが集まった方たちが多いため、安かろう悪かろうの評判が立っていますけどね。でも年金いただいて、お客さんのところに行き、多少歩いてでも仕事はできるので、健康にはなるし、考え方によっては年齢を気にせず働けますよね。

実は自分もかなり電気保安協会に入ろうか悩んだ時期はありました。それは、転職しようとしていた40代のころでした。そのころ会社員ではなく、独立を強く考えていたので、個人の電気管理技術者を選んだのでした。そんな頃、電気保安協会の総務課長にも世話するから、こっちに転職しほうがいいとのおさそいを受けてはいたのでした。

会社員を嫌って独立の道を選んだ自分に、所帯を持ってよくあの時決断したもんだと今でも考える。そして子供がいながらも妻はOKしてくれたことに感謝している。
しかし、ここまではかっこいいのだが...。
・個人事業の電気管理技術者(つまり独立)

電気管理技術者は、業務に関していえば電気主任技術者そのもので同じなのです。専業で何件も物件を個人で持ち外部委託承認と言う形で行うのです。個人事業はありますが、各地域ごとに電気管理技術者協会というものがある。一番は、経済産業局へ電気管理技術者への登録補助をしてくれる業務が主にあります。入会金とか毎月の出費もありますけれど。同じ仲間で情報を共有したりもできるし、融通をきかせば、かなりやりやすく仕事はできますね。

ただし、最初は営業が大事なのでお客様を増やさないと食っていかれません。それにはかなりの人脈とか顔が利かないとやっていかれない業界ともいえます。
これ結構大事なんです。自分はこれに躓いてしまったのです。主に中高年の方が多い業界ですので、既得権益みたいなものは、やはりはびこっています。
この辺でうまくやらないと、まさかここで廃業するとは夢にも思いませんでした。

これが自分の人生にとっても一番大きい挫折でした!
・ビル管理会社の電気主任技術者

そして現在自分は、家族も養っていかなければならないので、ある施設のアルバイトしたのでした。これが運命との出会いだったのです。このとき、運命の上司にめぐり合わなければ、人生もどうなっていたのか分からないほどです。仕事の内容は電気だけではなく、空調設備・排水設備・給水設備・消防設備その他諸々の設備全般を管理会社は業務を行うのですが、この運命の上司に強くここで働いてやっていけ、の激励がありとうとう会社員→独立→会社員の戻ったのです。

でも電験3種があるおかげで、ビル管理会社に就職でき、すばらしい上司に出会え、仕事も電気だけでなくいろいろ設備を覚えさせていただき、家族をなんとか養えています。年収はそんなによくないですけどね。

でも、それもこれも人間関係から上司まで、日々いろいろなことがおきてますが、認定ではない電験3種があるだけでやはり羨望の目ではみられます。しかし社会人ですから、常識人でもないとうまくいきません。
・専任で一般企業の電気主任技術者となる

自分の場合、最初に一般企業で電験3種を取得したので、そのときは就職・転職したと言うわけではありません。なかなか一般企業で電験3種をもっている社員はいませんが、法律的には会社の社員を電気主任技術者として専任することが建前になっています。

しかし、電験3種取得者がほとんどいない企業は、外部委託(つまり、電気保安協会・電気管理技術者)するのですね。

そんなわけで自分の場合、最初は専任として電気主任技術者の業務をこなしてきました。そして、ここで第3種電気主任技術者として5年の実務従事経験を積むと独立(つまり電気管理技術者)することが出来るわけです。
・他の就職・転職先

殆どの施設が、高圧受電が多いので専任としてその会社に入社できれば、電気主任技術者として活躍できると思います。ただし、会社採用の年齢、実務経験等は問われること多いので、就職先はある分よく見極めてから入社、専任の電気主任技術者として業務をこなしていきましょう。

また、特高受電(特別高圧)の施設の場合、電験2種(または電験1種)が必要ですが、そこで第2種電気主任技術者の指導の下、実務経験を積み認定で取得するのも手ですよね。特高受電ともなると大きい施設、会社になるかと思いますので、入社することはそれなりに大変かと思います。
その点、ビル管理会社の電気主任技術者ですと、就業先が大きいビルとか商業施設その他で実務経験を積んで、第2種電気主任技術者を目指すのもありです。これが一番無理なく電験2種の認定取得でとれる方法かな、自分は思います。

電験3種を持っていれば何歳まで仕事ができるのだろう

・何歳ごろから電験3種・電気主任技術者として働き始めるか

大学を卒業して電気主任技術者として働く人は、あまりいないと思いますが、20代後半か30代前半ごろから電気主任技術者として働きはじめるのではないでしょうか。
自分は33歳ぐらいで、専任として業務をはじめました。会社でもいわゆる中間層、主任、係長クラスの管理職と監督職の両方任せられる年代の方が多いのかなと思います。

”電気主任技術者”の名前の通り、”主任(主に任せられる)”立場の名前ですよね。でも、実際はかなり責任の重い仕事であり、こと重大事故が発生すると矢面に立つ重責を持つことになります。それだけ、責任感、信頼度や誠実度が高い人物でないと任せられない仕事なのです。

やりがいはあります!

が、もっと地位があがり給料があがる仕事ではないでしょうか。そんなお手伝いをしたく今後自分も一生懸命本ブログを通して応援していくつもりです。
・定年退職年齢過ぎても仕事している人は多い

この仕事のいいところのひとつですが、60代過ぎても求人ありますし、就職ができる強みがあります。やはり、今までの経験が必要ですが、電験3種の資格を保有していることはプラスにしか働きません。
定年退職後も電気主任技術者として活躍しているかたは多いですね。

・健康で体力・気力があれば80歳代でもできる。人脈その他仕事仲間に恵まれていること

自分の知っている人でも、80歳で仕事をしている方がいました。さすがに80歳過ぎたところで勇退されましたが、なにはともあれ、健康なかたでしたし、考え方が若いと感じます。そして、いろんなことに好奇心もあり、経験と知識は豊富な方でした。そのような方でしたから、人脈はあるし、そういう人には優れた方たちが集まるのですね。

最終的にはここまで、人間としても目指したいですね!

・意外と歩く仕事。健康考えればいい仕事。

健康でいられるのも、人間は足からくると言われていますけれど、この仕事大きい施設であればあるほど、またお客様がいっぱいあって巡回する場所が多いほど、当然ながら歩く訳です。緊急事態でもない限り、歩くのが主になりますので、健康体でいられるのではないでしょうか。そういえば周りのかたを見るとめちゃくちゃ太っているかたは見ませんね。

自分の場合、ちょっとお腹が出てますけど、メタボ一歩手前でしょうか。ダイエットするにも、もっと歩いたほうがいいんでしょうね。
おっと今日からエレベーターなど使わずに、階段使いましょうか。

実は簡単ではない転職の事情

・決してやってはいけないこと。元在職していた会社とけんか別れしないこと。円満退社に徹する。

これは非常に重要なことです。

実務経験経歴書が必要になるときは特に重要ですよ。認定で電気主任技術者を取得するときとか、独立するときはどうしても会社印が必要になるのです。せっかくの経験して積み上げたものを、些細なけんかで会社の印をいただけず、なくなくの思いをしている人もいます。

・転職先でも、今までの自分の人生を見つめなおして、一般社会人としての常識人であれ。

そして、無事転職できても、ひとりよがりな考え方を押し通すと無理がたち、人間関係に軋轢を残しますので要注意ですよ。そういう人が転職して入社してきたのですが、資格はあって
も、一般社会人としての常識や和を乱す人は、やはり損をすると思います。

それなら独立してやればよさそうなのですが、そんな人はもっと独立もできません。なぜなら、独立すれば対お客対応を直接するわけですから、常識の無い人間に電気の保安管理を任せる(つまりお金を払う)気になりますでしょうか。
・日本の最近の会社の場合、転職回数はせいぜい3回ぐらい。それより上だと、なにかありと思われる。

転職の回数が多いと、採用する側もなにか事情があってやめてきているといろいろ考えますよね。そういう自分も独立含めれば3回目ですね。今のところはこれ以上の転職は考えていませ
んが、子供たちがちゃんと自立するまでは、がまんでしょうねえ。
・転職先での人間関係は、今まで以上に気を使うこと。がつがつ稼ぐという種類の仕事ではない。

先ほどの話とかぶりますが、転職先でもめごとを起こしてもなんにもプラスになることはありません。郷に入っては郷に従え。です。
そして、他のみんなを蹴落としてまでがつがつ稼ぐ仕事ではありませんから、ツーといえばカーの人間関係をもって仕事をすることが非常に大事ですね。

でも電験3種の資格は就職・転職に強し

・現在は大会社でも、なにかあればすぐ転落する時代。会社の歯車や社畜ではなく、自分の実力で生きる術を身につける

それでも、もし転職先でうまくいかなくても、電験3種の資格を持っていれば(よほどの事件事故をおこしていなければ)就職・転職はできます。
ご存知のように、知らない人はいないくらいの大会社でも、転落していく会社がニュースで流れますよね。今ままで、会社の歯車としてはたらいてきたのですから、50歳以上はそろそろ
自分のために働いて稼いで行きましょうよ。

資格だけではないかもしれません、この時代。でも電験3種の資格を生かしながら、時間を有効に使い他のことに趣味でも他の興味あることにも好奇心をもって生きられるようにしましょう。
早くいろいろなことを手がけて、育てていきましょう。

・やはり電気系の会社であれば、電験3種を知っている人は多い。周りは尊敬のまなざしで見てくれる。

自分も電験3種の資格におごらず仕事をこなしてきているつもりです。電気、機械系以外のかたからみれば、なに?その資格?なんですよね。
でも、自分が転職したときに認定ではなく実力で電験3種の資格を保有していることは、周りは認めてくれるのですね。ですので、仕事はやりやすいです。ただし、経験を積んでいないとわからないことが多いので、日々失敗したことや、しくじりは記憶ではなく記録しておくことも大切ですね。

やっと今頃そんなことに気づいた自分ですが、これからの人たちにお役に立てるよう経験を記録していきます!

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