電気主任技術者が独立、人生で最大の失敗、自分みたいになるな!

電気主任技術者が独立、人生で最大の失敗、自分みたいになるな!

電気主任技術者として独立、つまり電気管理技術者になって1年ぐらいの業界では駆け出しのころに自分は最大の失敗をしました。でもこの失敗は、技術的なことではないのです。本当に仕事の基本的な事と仲間関係で立ち行かなくなったのです。

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電気主任技術者が独立

電気主任技術者として実務経験5年以上経過して足掛け7年になったところで、電気管理技術者協会(この後協会と呼びます)
にアクションを起こした。(※第2種・第3種電気主任技術者は実務経験3年に変更となり、保安管理業務に関する講習を修了した者に変更となりました。令和3年3月1日施工)

とうとう独立を決めたのです。このときは意気揚々として、自分は何でも出来ると思っていました。
会社に退職願を提出して、一番大事な「実務経験経歴書」に会社印を押してもらい、つまり円満退社のかたちをとっての退職ができました。ここで会社といがみ合う関係ですと、会社にとってなんのメリットにもならない会社印を押してもらうことは非常に大事です。


そしてその「実務経験経歴書」をもって、協会のアドバイスを受けながら、経済産業局に提出、担当官と面接。あまり間を待つことなく許可が下りたのです。

これで晴れて、協会に入り独立して専業の電気主任技術者として活躍しようとしていたのでした。

このとき、協会の人たちの地元の仕事仲間となんとなくしっくりいってなかったのです。これは後々大変な事のはじまりだったんですけどね。

協会に入会金と毎月の収める金額があって(どこの協会でも同じですが、悪い言い方すれば売り上げの一部を上納する)駆け出しの自分にとっては相当きつい金額でしたね。

それでも、個人事業とはいえ、測定器等は同じ協会仲間の測定器を一時借りた形で登録(電気管理技術者は持っていることが条件)させてもらったり協会なりにいろいろ手助けしてくれるのです。

自分も協会の仲間たちからはアドバイスを受けながら、営業をしていたのです。
ところが、2~3名ぐらいの地元の協会の人間からは、自分が参入したことにあまり快く感じていない人たちもいました。

営業は相当人脈やいろいろなつながりをもっていないと、本当に難しいですね。技術的なことより難しいということを感じましたね。そうはいっても、協会の人たちも元々会社員から定年独立して始めている方々がほとんどでしたけれどね。

その最大の失敗とは

ある公共物件を落札して、その施設の一部にあるレストランがあったのですが、これが自分にとってもこんなことで失敗するとは。
実はそこのオーナーシェフとは仕事上、いいお付き合いができていたのです。

ある夜、完全に熟睡して寝ている時間に、どうやら携帯に緊急電話がかかっていたようだったのです。その日は相当疲れていたのでしょう、全然気づかなかったのです!

翌朝、着信履歴よりそのレストランから電話がかかっていたのに気づいたのです。あわてて返信したのですが、どうやら電気が落ちたようでした。

その時に駆けつけられなく、翌日となってしまい、それがオーナーシェフよりその公共物件のお役所に連絡がいったのです。電気がこなくて業者に連絡したけれど繋がらなかったという内容を伝えたのですね。

ある子ブレーカー(ELB、漏電遮断機)がはたらいて、トリップしたのです。絶縁をみますと、基準より低かったのです。
これでは落ちて当然。早速、馴染みの電気工事業者を呼び調査を開始したところ、やっと発見。照明器具の天井裏の電気配線施工不良だと判ったのでした。

これを修理するのに費用が発生するので、見積書をオーナーシェフに提出。しかしどうやら、お役所に見積書は回されたようです。
年度末もあって、修理工事を年度末ぎりぎりで修繕を実施。

電気の施工はどうやら、オーナーシェフの当時知り合いの個人で電気工事業を行っている者のお粗末な配線施工によるものだったのです。

ほどなく、お役所から呼び出しをくらいました。

業界の仲間には気をつけろ

お役所に向かったは、当時地元の支部長のうような役目で自分のことを快く思っていない人の一人と一緒だったのです。

運も悪かったですね。気の合う協会の仲間が当時支部長だったら、と思いました。しかし実はお役所はあまりどうのこうのとはいってはいなかったのです。

後でわかったのですが、どうやら自分を快く思っていない連中たちが、ウラでお役所の人間を使い、自分をこの業界から追い出そうとしていたんです、多分。

表向きは、いい顔していましたが、この失敗を機とみて動いたとしか思えませんね。

でもなぜ、自分を快く思っていなかったんでしょう。
どうやら、その人たち、工業高校の同級生で”認定”で電気主任技術者になった方たちだったようです。
自分は普通高校で、努力して実力で電気主任技術者になったことが気に食わなかったのでしょうか。多分、そうでしょう。

独立は用意周到に

独立を簡単に考えてはいけません。
ましてや、家族がいると巻き添えさせてしまいます。でも妻の協力もあって、個人事業を少しの間でしたが経験できました。
そうです、今回の事件もあって仕事が回ってきません。つまりお金が入らなくなる。廃業のコースにはまってしまうのです。

協会を退会し、経済産業局の担当に珍しいですねえ、本人死亡でも無い限り、休業はあまりないですね、と言われました。しかし、電気管理技術者自体はすぐ復活できますとも伝えられました。

しかし、もうそのときはすでにある商業施設のアルバイトから社員登用を打診されていたのです。捨てる神あれば拾う神ありです。

それもこれもなんとか資格があったからです。人生何が起きるか本当に判りません。
特に独立するときは、よくよく業界の仲間のリサーチをして普段から情報を知らないと、とんでもない人たちに出くわすことがあります。
いいほうに考えればなかなか無い経験をさせてもらいました。
しかし一歩間違えれば、人生台無しにするくらいの危険をはらんでます。
自分みたいにはなるな!これから、独立を考えている人は!

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コメント

  1. 無題 より:

    こんにちは。そんなことってあるんですね。閉鎖的な地域なんでしょうか。

    • masa より:

      コメントありがとうございます。

      そうなんです。田舎の閉鎖的なところなんですね。

      普通、電気主任技術者が独立して病気か死亡でもしない限りは滅多に休業にはなりません。滅多に無い一人なんですけどねw

      しかし、独立を考えてらっしゃる方がいましたら、その地域のリサーチは必要です。協会の人たちと独立前から親しくなっておくのが賢明です。

      コメント本当にありがとうございました。なにかありましたら、いつでもコメントをお願いいたします。