電験3種の難易度は?偏差値による資格ランキングはあてにならない!?

電験3種の難易度は?偏差値による資格ランキングはあてにならない!?

資格試験としての電験3種の難易度はどのくらいなのか?よくわからないですよね。
電気の資格のなかでも電気技術者の登竜門といわれる電験3種。他の資格とも比べてみたりしいですよね。
そこで、比較するのに一番いいのは偏差値ランキングでの比較。でもこれって信じられるのでしょうか。

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資格の偏差値によるランキング

国家資格でもある電験3種の資格ランキングを見ると、58位となっていた。これはいったい難しいのか簡単なのか普通なのかわかりずらいところですよね。

まずトップクラスは司法試験で超難関はよくわかるのですが、電験3種の資格の偏差値を見ると53でしたが、以外に低く感じたのは自分だけでしょうか。

偏差値53なので国家資格としては普通レベルと単純に読み取れます。
が、しかしまず自分が持っている資格と比較した場合、どれだけの勉強時間を費やし、参考書や過去問の問題集、模擬試験等の内容を比較して考えると明らかにおかしいのです。

自分が持っている資格の一部ですが、
・建築物環境衛生管理技術者(いわゆるビル管理技術者)難易度61位
・第1種電気工事士 偏差値57

まず、電験3種と第1種電気工事士の偏差値が53と57なのですが、電気系の仕事をしていれば明らかに電験3種のほうが難易度が高いと思う方は多いはずです。確かに、第1種電気工事士は技能試験もあり、実務上も大変な仕事なのですが、学科試験おいては、間違いなく電験3種のほうが難易度は高いと思います。

そして、ビル管理技術者の難易度ですがこちらも学科試験のみですけれど、自分はこの試験にかけた勉強時間や参考書・過去問を勉強した内容と比較しても、電験3種の難易度58位はなんとも理解しがたいと思っています。

あくまでも参考程度とは思いますが、資格ランキングは鵜呑みにできません。

ちなみに、
電験3種、3回目にして合格。ビル管理技術者は1回目で合格。第1種電気工事士はズル取得なので、難易度について実はいろいろ言えない立場ですが、まず電気関係のお仕事をされている方ならまず、電験3種のほうが難易度は上と言うでしょう。

電験3種科目別の難易度は?

電験3種の試験科目は、
・理論
・電力(発変電、送配電)
・機械(機械、応用)
・法規
の4科目です。このカッコ内の科目は平成6年まで全部で6科目の試験を2日間行った頃のです。現在は科目合格留保制度ができ4科目のみとなっています。

自分の場合、平成6年に2回目の試験を落ちた頃は6科目でしたね。平成7年の翌年4科目になった時に3回目の受験にして合格。

実際のところ6科目から4科目に減ってうれしいと思いきや、先ほどのカッコ内の科目は完全に網羅されていて、試験の難易度は結局変わらない内容だったと記憶しています。

自分が思う科目別での難易度ですが、例によって偏差値は絶対的な信頼度はありません。自分の体験からお話ししますね。

結論から言って科目別難易度に順番をつけると、

①理論
②機械
③電力
④法規

だと思っています。

【理論】については、
やはり学生時代からあまり遠ざかっていない人は理論はもしかしたら取っ付き易いとは思います。しかし、社会人になって仕事をやり始めると、まず、電験3種の理論にでるような問題はほぼ皆無でしょうね。全く使わない訳ではないですが、基本仕事は四則計算と割合がわかれば、特別問題ないのは社会人の方はわかりますよね。
ですので、正直実務に直結していないのが理論という科目です。

ところが、自分は社会人になってからも理論が以外と好きで、なぜこの公式になるのか考える習慣があったのです。そんなんですから、
一向に電験3種取得を向けての受験勉強がおろそかになってしまい、相当時間を費やしてしまったのです。この辺の受験テクニックが判れば、1回目か2回目で合格したのかもしれません。割り切って考えればあくまでも受験ですので、学問ではありません。

でも、遠回りなようでいて、その費やした時間は今にして思えば大きい自分のバックボーンとして自信が持てるようになったのです。人に教えられるぐらいにならないと。
そして電気数学を知らないと、電験3種を取った意味は無いと自分にも言い聞かせ勉強していたのです。

ここまで書いて、いかにも理論は得意だろうとお思いでしょうが、今、理論の問題出されてもたぶん殆ど出来ないしょうけどねw

そして【機械】、
この科目は一番苦労した科目ですね。まず電験3種に出てくる発電機や電動機、はたまた同期機なんて見たことも触ったことも無く
参考書の絵と写真だけで、想像しながら問題を解くのですね。

この科目は他にも、電気化学や自動制御理論もあったりしてかなりの難問もあったと記憶してます。自動制御理論は、多分数式を
はじめてみたら、へんてこなわけの判らない公式があったりします。さすがにこの公式がなぜこうなるのか考えている時間は無駄
と思い丸暗記でしたね。根底には微分積分やラプラス変換とかがありますので、これをつきつめてしまうと学問になってしまいます。

ある程度問題のパターンはあるのですが、3回目に合格したときも、この機械の科目は自己採点で確か55点ぐらいだったと思いま
す。電験3種の合格ボーダーラインは60点と言われていますので、あ~また来年受験かとあきらめていました。が、なんと合格したのです。

もしかしたら、この科目の受験者の平均点があまりにも低かったのか、よくわかりませんがこの科目の合格のおかげで電験3種を取得することができたのです。

次に【電力】ですが、
こちらは比較的、絵とか写真でも想像がつきやすく、理論もかなりマスターしていれば取りやすいほうかなと思います。やはり3回受験して自己採点しても、ボーダーラインの60点よりはまず取れていたと記憶しています。

そうはいっても、発電所勤務をしている訳ではないので全く想像と計算でやっていくのですが、原子力発電の問題もありますよね。
超見たことも無い数式とかではなく、ある程度想像できる計算が訓練によって習得できる科目と思います。

最後に【法規】の科目ですが、

一番やさしいほうにしてしまいましたが、法規だからもう計算問題は無いでしょうと思っていたら大間違いなんですね。

他の科目に比べれば、計算式は超難しい問題はありませんが、むしろここらへんが、この仕事に携わる方は使うかもしれませんよね。
計算問題もある程度パターン化されているので、どちらかと言えばこの4科目のなかでは比較的やさしいかなと思います。

まとめ

今までのことをまとめてみますと、
かなり自分流の判断となってしまいますが、

・資格ランキングの難易度や偏差値を鵜呑みにしないほうがいい。

自分が持っている資格と比較しての判断ですが、本当に苦労したことや、継続力、勉強時間、参考書等の本代やその他電験3種を
取得するための投資を考えると、ランキングはあくまでも参考にしましょうということですね。

・電験3種科目別難易度

①理論
②機械
③電力
④法規

こんな順位と自分は考えています。

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コメント

  1. まさたろー より:

    素晴らしい❗